今すぐ旅に出てください。
どんなにささやかな旅だってかまいません。
なんとなく生きているその日々から今すぐ抜け出してください。
これまでの経歴を少しだけお話しします。中学校時代に偏差値37というかなり強烈な成績をとったものの、そこから塾に入って勉強が楽しくなり、高校は地域トップの進学校へ。しかしながら、高校ではあまり成績が優れず、現役時代の大学入試は失敗。しかし、浪人時代に人生史上最も真剣に勉強に打ち込み、一橋大学社会学部に合格。
大学では「社会における旅の意義」をテーマに卒業論文を書きました。
そして、就職活動では、観光の仕事がしたいと全ての面接で言い続けて、結局サラリーマン時代の2年間も観光関係の業務に携わらせていただきました。
大学時代は滝巡りを趣味にして、滝を求めて日本全国を旅してまわっていました。滝巡り以外でもとにかく旅に出るということを大切にして過ごしてきたのです。
それは今もです。月に1回くらい旅に出ています。言ってしまえば旅は私にとって人生そのものです。
本書はずっと書きたいと思っていて温めていた一冊です。
ようやく世の中にリリースできること、そして今あなたに本書を見つけていただけていることを幸せに思います。
本書は私が26年間いろんな場所を旅してきた経験や、大学生のころに書いた卒業論文をもとに「人生に迷ったら旅に出るべき理由」を論じていきます。
旅・旅行・観光の言葉の違いから、中世日本における旅の在り方・江戸時代における旅の流行・SNSが旅に与える影響・観光政策・著者のオーストラリア留学記など幅広いテーマで一貫して旅について論じていきます。
是非、皆さんの興味に合わせて抑揚をつけながら楽しんでいただきたいと考えています。
本書を読んでいただければ、今あまり旅に出かけない方は旅に行きたくなることでしょう。そして、旅がすでに好きな方も、さらに旅の捉え方が変わる一冊になる確信を持っております。
目次
第1章 旅とは何か 〜人々が旅を求めた理由と旅が発展した歴史~
1-1.私が旅に興味を持った理由とは
1-2.旅・旅行・観光のそれぞれの言葉が持つ意味とは
1-3.日本史全体における旅のあり方の変化とは
1-4.特に近世における旅が持っていた特徴とは
Column.名所が旅に与えた影響とは
第2章 近現代における旅・旅の「不要不急」論 ~コロナウイルスと観光~
2-1.近代における旅から現代の旅を考える
2-2.これからの観光産業が意識すべきこととは
2-3.新型コロナウイルスと観光
2-4.緊急事態宣言と人々の旅行行動
2-5 .現代のSNSが観光に与える影響とは
Column. 「コロナ禍における」私の旅日記
Column.大型イベント中止と地方観光産業へのインパクトとは
第3章 実際の観光政策を考える ~観光政策で大切なこととインバウンド~
3-1.東京都の過去の政策
3-2. 東京都のこれからの方向性
3-3.旅行の実態と観光戦略の考察
3-4.現在の観光政策の諸課題・論点 (国全体の視点)
3-5.インバウンド促進の正と負の側面
Column.交通機関と旅行の密接な関わりとは
Column.スポーツ・ツーリズムについて考える
第4章 旅が人生を変える 〜オーストラリア留学で気づいた旅のインパクト~
4-1.正直、本当は行きたくなかった留学
4-2.留学前半戦 ~全てが新しい日々~
4-3.留学中盤戦 ~私のおすすめな過ごし方~
4-4.留学後半戦 ~帰りたくなくなっていた日々~
4-5.無理をしてでも海外へ行くべき理由とは
Column. サブカルチャーの重要性 ~サブカルチャーは「サブ」なのか~
第5章 貯金ではなく、旅に出よう ~なぜ旅をするべきか~
5-1.旅があなたの視野を広げる理由
5-2.新たなコンテンツを生むあなたの経験
5-3.あなたの生きる理由にもなる旅
5-4.旅を先延ばしにせず、今行く理由
5-5.さぁ、旅に出かけましょう
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